気候変動適応策の推進体制を検討するためのワークショッププログラムの開発と実施 こおりやま広域圏気候変動対策推進研究会の取り組みより

本稿では,気候変動対策の推進体制を検討するためのワークショッププログラムを開発し,それをこおりやま広域圏の自治体環境施策担当者を中心に構成される「こおりやま広域圏気候変動対策推進研究会」において実施した結果を報告する。ワークショップでは,まず,包括的な目標を具体的な施策にブレイクダウンした上で,自治体の周囲の人や組織の距離感やつながりを整理して,地域の気候変動対策に関与するステークホルダーをマッピングするとともに,具体的なアクションを検討した。自治体環境施策担当者とその関係者間での議論を通じて,関与するステークホルダーを考慮した気候変動対策に関する有効なアイデアが創出された。さらに,事後のアン...

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Published in地球環境 Vol. 28; no. 1; pp. 115 - 122
Main Authors 戸川, 卓哉, 辻, 岳史, 高橋, 敬子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国際環境研究協会 2023
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Summary:本稿では,気候変動対策の推進体制を検討するためのワークショッププログラムを開発し,それをこおりやま広域圏の自治体環境施策担当者を中心に構成される「こおりやま広域圏気候変動対策推進研究会」において実施した結果を報告する。ワークショップでは,まず,包括的な目標を具体的な施策にブレイクダウンした上で,自治体の周囲の人や組織の距離感やつながりを整理して,地域の気候変動対策に関与するステークホルダーをマッピングするとともに,具体的なアクションを検討した。自治体環境施策担当者とその関係者間での議論を通じて,関与するステークホルダーを考慮した気候変動対策に関する有効なアイデアが創出された。さらに,事後のアンケート調査結果からは,参加した全ての自治体職員の環境政策関連業務に関する意欲向上が確認されるなど,気候変動対策を進める上でワークショップを活用することの可能性が示された。
ISSN:1342-226X
2758-3783
DOI:10.57466/chikyukankyo.28.1_115