髄膜腫手術
髄膜腫手術の目標は, 合併症に腫瘍を全摘出し神経機能を改善させることである. 手術を成功させるには, 術前画像所見読影, 術前塞栓術, 術中モニタリング, 適切な体位・頭位・開頭の設定, そして手術アプローチと手術機器の選択など多段階のステップを着実に遂行する必要がある. 本稿では髄膜腫摘出の手技をステップアップさせることを目的に, 杉田式頭部固定枠と熊手型レトラクターをどのように利用するかを中心に解説する. 頭部固定枠は術中左右35度まで回旋可能で, 脳の自重を利用し脳損傷を軽減できる. 熊手型レトラクターは, 状況に応じたさまざまな使い分けで正常組織の損傷を最小限にとどめ迅速な摘出に寄与す...
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Published in | 脳神経外科ジャーナル Vol. 21; no. 12; pp. 931 - 936 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本脳神経外科コングレス
2012
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0917-950X 2187-3100 |
DOI | 10.7887/jcns.21.931 |
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Summary: | 髄膜腫手術の目標は, 合併症に腫瘍を全摘出し神経機能を改善させることである. 手術を成功させるには, 術前画像所見読影, 術前塞栓術, 術中モニタリング, 適切な体位・頭位・開頭の設定, そして手術アプローチと手術機器の選択など多段階のステップを着実に遂行する必要がある. 本稿では髄膜腫摘出の手技をステップアップさせることを目的に, 杉田式頭部固定枠と熊手型レトラクターをどのように利用するかを中心に解説する. 頭部固定枠は術中左右35度まで回旋可能で, 脳の自重を利用し脳損傷を軽減できる. 熊手型レトラクターは, 状況に応じたさまざまな使い分けで正常組織の損傷を最小限にとどめ迅速な摘出に寄与する. |
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ISSN: | 0917-950X 2187-3100 |
DOI: | 10.7887/jcns.21.931 |