生徒指導上の課題解決を目指す「チームとしての学校」の一実践 カリキュラム・マネジメントと組織マネジメントの2つの視点から
本論では,生徒指導上課題がある,いわゆる「荒れた学校」を正常な状態に戻すべく学校改善に取り組んだ実践を報告する。組織的な生徒指導体制を構築し,保護者や関係機関との協力・支援体制を整えて「チームとしての学校」を機能させることが重要であると考え,2つの視点からアプローチを試みた。1つ目は,カリキュラム・マネジメントの視点で学校の内側からの改革である。特に,生徒指導上課題のある生徒を含めた全校生徒への働きかけである。2つ目は,組織マネジメントの視点で主に学校の外側からの改革で,関係機関等との連携協力による課題のある生徒への対応,関わりについてである。手の施しようがないほど生徒指導上の課題を抱えている...
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Published in | 教育実践学研究 Vol. 22; pp. 53 - 61 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
教育実践学会
2019
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1880-2621 2436-0945 |
DOI | 10.50841/kyoikujissen.22.0_53 |
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Summary: | 本論では,生徒指導上課題がある,いわゆる「荒れた学校」を正常な状態に戻すべく学校改善に取り組んだ実践を報告する。組織的な生徒指導体制を構築し,保護者や関係機関との協力・支援体制を整えて「チームとしての学校」を機能させることが重要であると考え,2つの視点からアプローチを試みた。1つ目は,カリキュラム・マネジメントの視点で学校の内側からの改革である。特に,生徒指導上課題のある生徒を含めた全校生徒への働きかけである。2つ目は,組織マネジメントの視点で主に学校の外側からの改革で,関係機関等との連携協力による課題のある生徒への対応,関わりについてである。手の施しようがないほど生徒指導上の課題を抱えている学校においても,カリキュラム・マネジメントと組織マネジメントの両面から手立てを講じていくと,それぞれがスパイラル的に効果を発揮し,改善に向かうことがこの実践では示された。 |
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ISSN: | 1880-2621 2436-0945 |
DOI: | 10.50841/kyoikujissen.22.0_53 |