脳卒中患者の急性期における思い 「諦め」と「諦めない」思いに焦点をあてて

目的:脳卒中患者の急性期における思いを分析し,「諦め」と「諦めない」の視点から考察し急性期における看護支援の示唆を得る。方法:急性期の患者10名にインタビューを行い質的記述的に分析した。結果:《機能不全に対する不思議な感覚を持つ》《これから先の生活への気がかり》《なんとかなる》《回復意欲の喪失》《頑張ることを手放す》《周囲の支え》《どん底の感情を跳ね返す力の源》《どん底の感情を跳ね返す力》《社会復帰へつながる思い》《願いや希望》《頑張りを取り戻す工程》の11カテゴリが導き出された。患者は自分ではどうすることもできない現状へのストレス回避のため「諦め」,過去の経験などから希望を見出し推進する「諦...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 47; no. 5; pp. 1_937 - 1_947
Main Author 竹内, 廣美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 20.01.2025
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Summary:目的:脳卒中患者の急性期における思いを分析し,「諦め」と「諦めない」の視点から考察し急性期における看護支援の示唆を得る。方法:急性期の患者10名にインタビューを行い質的記述的に分析した。結果:《機能不全に対する不思議な感覚を持つ》《これから先の生活への気がかり》《なんとかなる》《回復意欲の喪失》《頑張ることを手放す》《周囲の支え》《どん底の感情を跳ね返す力の源》《どん底の感情を跳ね返す力》《社会復帰へつながる思い》《願いや希望》《頑張りを取り戻す工程》の11カテゴリが導き出された。患者は自分ではどうすることもできない現状へのストレス回避のため「諦め」,過去の経験などから希望を見出し推進する「諦めない」思いを持っていた。結論:脳卒中患者は急性期において「諦め」と「諦めない」思いを持ち,「諦め」の思いを支援し意味づけることで「諦めない」で頑張る意欲につながることが示唆された。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20240426250