International Patient Summaryと退院時サマリーHL7 FHIR記述仕様を参考にしたEHR画面の開発

地域医療連携システムによりSS-MIX2ベースで膨大な患者情報が蓄積されてきた.今後,より高度な情報支援機能を備えるEHRシステムが求められ,次世代の標準規格HL7 FHIRの活用も期待される.HL7 FHIRを利用した患者サマリーの情報連携を目的に,海外ではInternational Patient Summary(IPS)の策定が進み,本邦では退院時サマリーHL7 FHIR記述仕様の標準化が進められている.標準化が進む中で,ユースケースに合わせてアプリケーションを開発し,機能やその実行可能性を検証する必要がある.本研究では,SS-MIX2から変換されたFHIRリソースを利用して,IPS実装...

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Published in医療情報学 Vol. 42; no. 4; pp. 173 - 180
Main Authors 宋, 翀, 中山, 雅晴
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本医療情報学会 25.01.2023
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Summary:地域医療連携システムによりSS-MIX2ベースで膨大な患者情報が蓄積されてきた.今後,より高度な情報支援機能を備えるEHRシステムが求められ,次世代の標準規格HL7 FHIRの活用も期待される.HL7 FHIRを利用した患者サマリーの情報連携を目的に,海外ではInternational Patient Summary(IPS)の策定が進み,本邦では退院時サマリーHL7 FHIR記述仕様の標準化が進められている.標準化が進む中で,ユースケースに合わせてアプリケーションを開発し,機能やその実行可能性を検証する必要がある.本研究では,SS-MIX2から変換されたFHIRリソースを利用して,IPS実装ガイドと退院時サマリーHL7 FHIR記述仕様を参考にしたEHR画面のプロトタイプを作成し,患者サマリーの情報連携に向けたインタラクティブなWebアプリを開発できることを確認した.また,既存のSS-MIX2標準化ストレージデータから変換したFHIRリソースを利用する場合の課題を確認した.
ISSN:0289-8055
2188-8469
DOI:10.14948/jami.42.173