意識障害のある患者に対する看護師の観察に関する実態調査 グループインタビューからの分析

意識障害のある患者に対する看護師の観察の実態を明らかにすることを目的に,22名の看護師のグループインタビューの結果の言語分析および主成分分析を行った。観察時の着眼点は【身体の部分】【バイタルサイン】【日々の状態比較】【患者の認識力・意思表出】【動作・反応】【意識レベル】【表情】【苦痛】【四肢の動き】【皮膚の状態】【口の動き・発語】【眼の動き】【精神状態】【神経学的徴候】【症状・病態】【生活環境】の16カテゴリーが得られた。カテゴリーを主成分分析した結果5因子が抽出され,第1主成分は身体と精神の動きに関する事柄と考えられた。看護師は身体や精神の状態について普段の状態と比較しながら観察していること...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 40; no. 4; pp. 4_613 - 4_621
Main Authors 土屋, 涼子, 三上, 佳澄, 會津, 桂子, 西沢, 義子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 21.10.2017
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Summary:意識障害のある患者に対する看護師の観察の実態を明らかにすることを目的に,22名の看護師のグループインタビューの結果の言語分析および主成分分析を行った。観察時の着眼点は【身体の部分】【バイタルサイン】【日々の状態比較】【患者の認識力・意思表出】【動作・反応】【意識レベル】【表情】【苦痛】【四肢の動き】【皮膚の状態】【口の動き・発語】【眼の動き】【精神状態】【神経学的徴候】【症状・病態】【生活環境】の16カテゴリーが得られた。カテゴリーを主成分分析した結果5因子が抽出され,第1主成分は身体と精神の動きに関する事柄と考えられた。看護師は身体や精神の状態について普段の状態と比較しながら観察していることが明らかとなった。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20161118003