軽度介護認定者の塩分摂取量と活動量と降圧薬処方の調査 通所介護施設における多施設共同横断研究

[はじめに]軽度介護認定者の重症化予防のため,推定塩分摂取量と座位時間,および血圧や降圧薬との関連を明らかにする.[対象と方法]要支援1,2,要介護1の36名における施設来所時の血圧,尿Na/K比を測定した.国際標準化身体活動質問票により1日の座位時間を測定,服薬状況も調査した.[結果]降圧薬の多剤服用者は尿Na/K比高値者で有意に多く,座位時間高値者においても多い傾向であった.[考察]塩分摂取過多者や不活動者は降圧薬の多剤使用により血圧をコントロールされており,心臓リハの介入意義は高い.[結語]軽度介護認定者において,塩分摂取過多症例や座位時間の延長者は降圧薬を多剤併用している者が多い....

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Published in理学療法とちぎ Vol. 7; no. 1; pp. 13 - 17
Main Authors 田村, 由馬, 工藤, 玲佳, 田宮, 創, 寺島, 雅人, 鶴見, 知己, 須藤, 誠, 関谷, 直樹, 小林, 孝次, 福田, 瑞恵, 矢嶋, 俊一, 中口, 和彦, 安, 隆則
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 栃木県理学療法士会 2017
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Summary:[はじめに]軽度介護認定者の重症化予防のため,推定塩分摂取量と座位時間,および血圧や降圧薬との関連を明らかにする.[対象と方法]要支援1,2,要介護1の36名における施設来所時の血圧,尿Na/K比を測定した.国際標準化身体活動質問票により1日の座位時間を測定,服薬状況も調査した.[結果]降圧薬の多剤服用者は尿Na/K比高値者で有意に多く,座位時間高値者においても多い傾向であった.[考察]塩分摂取過多者や不活動者は降圧薬の多剤使用により血圧をコントロールされており,心臓リハの介入意義は高い.[結語]軽度介護認定者において,塩分摂取過多症例や座位時間の延長者は降圧薬を多剤併用している者が多い.
ISSN:2186-4861
2434-2300
DOI:10.32134/pttochigi.7.13