有機薄膜太陽電池の研究開発 シリコンを使わない新しい太陽電池

太陽電池に代表される再生可能エネルギーの利用は,今後ますます重要性を増している。太陽電池としては,シリコンで作られる結晶(多結晶含む)シリコン太陽電池やアモルファスシリコン太陽電池などが市販されており,最近では化合物半導体を用いたCIGS太陽電池なども登場しており,市場の拡大とともに低価格で高性能な太陽電池が求められている。有機薄膜太陽電池は2015年に市販化が開始された生まれたての太陽電池である。色素やポリマーを原料とするため材料費は安く,いわゆる塗布による印刷工程で太陽電池の作製が可能であるため,大幅な低コスト化が可能であると注目されている。...

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Published in化学と教育 Vol. 66; no. 7; pp. 350 - 353
Main Author 當摩, 哲也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本化学会 20.07.2018
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ISSN0386-2151
2424-1830
DOI10.20665/kakyoshi.66.7_350

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Summary:太陽電池に代表される再生可能エネルギーの利用は,今後ますます重要性を増している。太陽電池としては,シリコンで作られる結晶(多結晶含む)シリコン太陽電池やアモルファスシリコン太陽電池などが市販されており,最近では化合物半導体を用いたCIGS太陽電池なども登場しており,市場の拡大とともに低価格で高性能な太陽電池が求められている。有機薄膜太陽電池は2015年に市販化が開始された生まれたての太陽電池である。色素やポリマーを原料とするため材料費は安く,いわゆる塗布による印刷工程で太陽電池の作製が可能であるため,大幅な低コスト化が可能であると注目されている。
ISSN:0386-2151
2424-1830
DOI:10.20665/kakyoshi.66.7_350