制癌剤の基礎的検討 (1) TAC-278について

弗化ピリミヂン系誘導体の1つであるTAC-278について, 生体内動態を検討した.その結果, 他の弗化ピリミヂン系誘導体に比べて, 生体内の5-FU生成率が高いことがわかった.しかし, 臨床的な効果は十分な結果を得られず, 血行動態だけで, 効果, 副作用を推察することが, 今後の抗腫瘍効果を論ずる上で十分でないことを考えさせられた興味ある薬剤であった....

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Published in昭和医学会雑誌 Vol. 42; no. 5; pp. 667 - 672
Main Authors 宮坂, 圭一, 佐々木, 容三, 栗原, 稔, 丸山, 俊秀, 泉, 嗣彦, 菱田, 豊彦, 岸野, 洋, 鎌野, 俊紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 昭和大学学士会 28.10.1982
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ISSN0037-4342
2185-0976
DOI10.14930/jsma1939.42.667

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Summary:弗化ピリミヂン系誘導体の1つであるTAC-278について, 生体内動態を検討した.その結果, 他の弗化ピリミヂン系誘導体に比べて, 生体内の5-FU生成率が高いことがわかった.しかし, 臨床的な効果は十分な結果を得られず, 血行動態だけで, 効果, 副作用を推察することが, 今後の抗腫瘍効果を論ずる上で十分でないことを考えさせられた興味ある薬剤であった.
ISSN:0037-4342
2185-0976
DOI:10.14930/jsma1939.42.667