急性期破裂脳動脈瘤における不完全初回治療に対する追加治療法の選択 clippingかcoilingか

「はじめに」急性期破裂脳動脈瘤に対し, 初回治療を行ったのちになんらかの理由で, 追加治療が必要となることがある. GDC導入後, 初回治療法の選択および追加治療法の選択は各施設および各症例ごとに最良と考えられる方法でとられているが, これらの治療結果および治療指針についてはいまだ明確ではない. 意図的に初回coiling, 追加治療clippingの方針をたてて破裂脳動脈瘤の根治に当たる方法については, 以前から報告されその有効性が認められてきているところである3)10)12). さらに最近の傾向として, 初回治療としてcoilingが困難な症例にまず補助的な手段としてclippingを行い...

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Published in脳卒中の外科 Vol. 36; no. 1; pp. 1 - 6
Main Authors 緑川, 宏, 沼上, 佳寛, 井上, 智夫, 高沢, 弘樹, 西村, 真実, 西嶌, 美知春, 林, 央周
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 2008
日本脳卒中の外科学会
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ISSN0914-5508
1880-4683
DOI10.2335/scs.36.1

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Summary:「はじめに」急性期破裂脳動脈瘤に対し, 初回治療を行ったのちになんらかの理由で, 追加治療が必要となることがある. GDC導入後, 初回治療法の選択および追加治療法の選択は各施設および各症例ごとに最良と考えられる方法でとられているが, これらの治療結果および治療指針についてはいまだ明確ではない. 意図的に初回coiling, 追加治療clippingの方針をたてて破裂脳動脈瘤の根治に当たる方法については, 以前から報告されその有効性が認められてきているところである3)10)12). さらに最近の傾向として, 初回治療としてcoilingが困難な症例にまず補助的な手段としてclippingを行い, 続いてcoilingで根治する方法が報告されるようになってきている12)15)18). 追加治療としてのclippingとcoilingの内容および成績を比較し両治療法の価値と位置付けについて考察する.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs.36.1