リファレンスフリー蛍光X線分析における標準物質の使用について 金属多層膜の認証標準物質 NMIJ CRM 5208-aでの経験を中心に

最近の蛍光X線分析では,検量線作成を前提としないリファレンスフリーな定量分析法を用いる機会が急増している.全国のあらゆる分析の現場で用いられている機器,その担当者,そこで日常的に用いられている諸条件の個別の差異を超え,高い信頼性を確保するためには,認証標準物質を広く普及させることが有望と考えられる.本稿では,認証標準物質NMIJ CRM 5208-aの開発にかかるラウンドロビンテストの経験をもとに,分析の現場での推奨使用法や各種の注意事項を述べる....

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Published inX線分析の進歩 Vol. 49; pp. 77 - 82
Main Authors 桜井, 健次, 水平, 学, 青山, 朋樹, 松永, 大輔, 山田, 康治郎, 池田, 智, 大森, 崇史, 西埜, 誠, 中村, 秀樹, 沖, 充浩, 深井, 隆行, 大柿, 真毅, 衣笠, 元気, 小沼, 雅敬, 野間, 敬, 山路, 功
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本分析化学会 X線分析研究懇談会 31.03.2018
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Summary:最近の蛍光X線分析では,検量線作成を前提としないリファレンスフリーな定量分析法を用いる機会が急増している.全国のあらゆる分析の現場で用いられている機器,その担当者,そこで日常的に用いられている諸条件の個別の差異を超え,高い信頼性を確保するためには,認証標準物質を広く普及させることが有望と考えられる.本稿では,認証標準物質NMIJ CRM 5208-aの開発にかかるラウンドロビンテストの経験をもとに,分析の現場での推奨使用法や各種の注意事項を述べる.
ISSN:0911-7806
2758-3651
DOI:10.57415/xshinpo.49.0_77