急性扁桃炎におけるレボフロキサシンの有効性 重症度スコアを用いた追跡調査
成人急性扁桃炎患者30名を対象に、レボフロキサシン300mg/日、およびアモキシシリン750mg/日、7日間投与の効果について、症状スコア、扁桃スコアからなる重症度スコアを用いた追跡調査を行い、比較検討を行った。両薬剤とも第8日目には重症度が著明に改善するが、重症度スコアと扁桃スコアにおいて、レボフロキサシン投与群の方が、統計学的に有意に重症度が低く (p=0.04、p=0.04; Mann-Whitney U-test) 、レボフロキサシンは特に、局所所見の早期改善に有効であることが示唆された。さらに扁桃の細菌学検査と重症度スコアとの関係についても検討を行い、β溶連菌検出群では、重症例が多く...
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Published in | 耳鼻と臨床 Vol. 48; no. 6; pp. 432 - 438 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
耳鼻と臨床会
20.11.2002
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0447-7227 2185-1034 |
DOI | 10.11334/jibi1954.48.6_432 |
Cover
Summary: | 成人急性扁桃炎患者30名を対象に、レボフロキサシン300mg/日、およびアモキシシリン750mg/日、7日間投与の効果について、症状スコア、扁桃スコアからなる重症度スコアを用いた追跡調査を行い、比較検討を行った。両薬剤とも第8日目には重症度が著明に改善するが、重症度スコアと扁桃スコアにおいて、レボフロキサシン投与群の方が、統計学的に有意に重症度が低く (p=0.04、p=0.04; Mann-Whitney U-test) 、レボフロキサシンは特に、局所所見の早期改善に有効であることが示唆された。さらに扁桃の細菌学検査と重症度スコアとの関係についても検討を行い、β溶連菌検出群では、重症例が多く治癒も遷延化しやすい可能性が示唆された。 |
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ISSN: | 0447-7227 2185-1034 |
DOI: | 10.11334/jibi1954.48.6_432 |