慢性呼吸器疾患患者に対する訪問看護 生活に視点をおいた患者教育

慢性呼吸器疾患をもちながらも患者が在宅で生活を送れることを支えるために,訪問看護は患者に対してセルフマネジメント教育を行う必要がある.その教育は,常に患者や家族とコミュニケーションをとりながら生活に合った内容であること,また他職種とも連携しながら行っていくことが大切である.また,在宅での生活の危機にもなる増悪に対しては,療養日誌や各評価スケール,アクションプラン等を活用することで,患者や家族が増悪の変化に早期に気づき対応できる力を高めていくことが出来る.また,病の進行や老いに伴う呼吸困難の増強やADL低下等に応じて教育内容を変化させ,さらには避けられない終末期及び最期の時も見据えた意思決定支援...

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Published in日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 27; no. 2; pp. 123 - 127
Main Authors 山路, 聡子, 梨木, 恵実子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 01.05.2018
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ISSN1881-7319
2189-4760
DOI10.15032/jsrcr.27.2_123

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Summary:慢性呼吸器疾患をもちながらも患者が在宅で生活を送れることを支えるために,訪問看護は患者に対してセルフマネジメント教育を行う必要がある.その教育は,常に患者や家族とコミュニケーションをとりながら生活に合った内容であること,また他職種とも連携しながら行っていくことが大切である.また,在宅での生活の危機にもなる増悪に対しては,療養日誌や各評価スケール,アクションプラン等を活用することで,患者や家族が増悪の変化に早期に気づき対応できる力を高めていくことが出来る.また,病の進行や老いに伴う呼吸困難の増強やADL低下等に応じて教育内容を変化させ,さらには避けられない終末期及び最期の時も見据えた意思決定支援へも繋げることが必要である.
ISSN:1881-7319
2189-4760
DOI:10.15032/jsrcr.27.2_123