ダブルライセンス鍼灸師の視点から

本シンポジウムにおける“ダブルライセンス鍼灸師”とは、 はり師きゅう師 (=鍼灸師) の資格に加え、 他の専門資格を併せ持つ者を指す。 このような資格の組み合わせは、 鍼灸学の学術的深化および臨床応用の拡大において重要な意義を有する。 今回のシンポジウムでは、 鍼灸師と理学療法士、 鍼灸師と医師、 鍼灸師と看護師、 鍼灸師と薬剤師の資格を併せ持つ4名のダブルライセンス鍼灸師が登壇する。  登壇者は、 それぞれがダブルライセンスに至った経緯や背景を述べるとともに、 資格取得後に再認識した鍼灸の特性や利点についても言及する。 また、 他分野の専門知識および技術との融合によって見えてきた新たな鍼灸の...

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Published in全日本鍼灸学会雑誌 Vol. 75; no. 2; pp. 244 - 254
Main Authors 生出 拓郎, 冨田 健一, 野村 美香, 寺澤 佳洋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 全日本鍼灸学会 01.05.2025
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ISSN0285-9955
1882-661X
DOI10.3777/jjsam.75.244

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Summary:本シンポジウムにおける“ダブルライセンス鍼灸師”とは、 はり師きゅう師 (=鍼灸師) の資格に加え、 他の専門資格を併せ持つ者を指す。 このような資格の組み合わせは、 鍼灸学の学術的深化および臨床応用の拡大において重要な意義を有する。 今回のシンポジウムでは、 鍼灸師と理学療法士、 鍼灸師と医師、 鍼灸師と看護師、 鍼灸師と薬剤師の資格を併せ持つ4名のダブルライセンス鍼灸師が登壇する。  登壇者は、 それぞれがダブルライセンスに至った経緯や背景を述べるとともに、 資格取得後に再認識した鍼灸の特性や利点についても言及する。 また、 他分野の専門知識および技術との融合によって見えてきた新たな鍼灸の可能性について、 多角的に考察する。 具体的には、 各分野で得られた知見やスキルが鍼灸臨床にどのように応用されているかについて事例を交えながら示し、 臨床における有用性を明らかにする。  さらに、 ダブルライセンスを活用することによる他職種との連携の実際と、 それが鍼灸の普及および信頼性向上にどのように寄与しているかを具体的に提示する。 本シンポジウムは、 ダブルライセンスの持つ学術的および実務的意義を共有し、 多様な視点から鍼灸の発展に資することを目的とするものである。  以上の内容は、 鍼灸師の将来的な可能性を探求する上で貴重な知見を提供するものと考える。
ISSN:0285-9955
1882-661X
DOI:10.3777/jjsam.75.244