od油蚕と正常蚕との体液及び産下卵中のビタミンB2量の比較

od油蚕と正常蚕の発育に伴う体液と産下卵中のビタミンB2を定量して次のようなことがわかつた。 1.体液のビタミンB2濃度についてod油蚕と正常蚕との間にV齢期中では大きな差があるとは思われない。 2.蛹の体液中のビタミンB2濃度は正常蚕の方がod油蚕に比べ高いが, 両者におけるビタミンB2量の変化の状態には大きな違いはみられない。 3.産下卵中のビタミンB2含量は正常個体を母体にした方がod油蚕母体より多い。 4.これまでに得られたいくつかの結果から考えて, 卵に含まれるビタミンB2の大部分ば蛹体中から移行したものと思われる。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本蚕糸学雑誌 Vol. 24; no. 5-6; pp. 350 - 352
Main Author 江口, 正治
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 社団法人 日本蚕糸学会 29.10.1955
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:od油蚕と正常蚕の発育に伴う体液と産下卵中のビタミンB2を定量して次のようなことがわかつた。 1.体液のビタミンB2濃度についてod油蚕と正常蚕との間にV齢期中では大きな差があるとは思われない。 2.蛹の体液中のビタミンB2濃度は正常蚕の方がod油蚕に比べ高いが, 両者におけるビタミンB2量の変化の状態には大きな違いはみられない。 3.産下卵中のビタミンB2含量は正常個体を母体にした方がod油蚕母体より多い。 4.これまでに得られたいくつかの結果から考えて, 卵に含まれるビタミンB2の大部分ば蛹体中から移行したものと思われる。
ISSN:0037-2455
1884-796X
DOI:10.11416/kontyushigen1930.24.350