「研究倫理支援」に関する実態調査 現状把握と概念整理に向けて
近年、研究倫理の重要性への認識は一段と高まり、研究者や倫理審査委員会等を倫理面でサポートする「研究倫理支援」業務に携わる人一研究倫理支援者一も増えている。他方、実際の支援では疑問等に直面することも多いが、支援者間の連携の機会が少ないため、他機関の対応を参考にすることも難しい。そこで2013年2月に支援者の経験を共有する「場」の提供として「研究倫理支援者懇談会」を立ち上げた。これまで4回の会合を開催し、計28機関から40名以上の参加を得ている。この活動を通じて「研究倫理支援」の中身が多様であり、現状把握や概念整理をすることの必要性が見えてきた。そこで、本懇談会参加者に対し、各自の所属する機関の部...
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Published in | 生命倫理 Vol. 25; no. 1; pp. 123 - 132 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本生命倫理学会
26.09.2015
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1343-4063 2189-695X |
DOI | 10.20593/jabedit.25.1_123 |
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Summary: | 近年、研究倫理の重要性への認識は一段と高まり、研究者や倫理審査委員会等を倫理面でサポートする「研究倫理支援」業務に携わる人一研究倫理支援者一も増えている。他方、実際の支援では疑問等に直面することも多いが、支援者間の連携の機会が少ないため、他機関の対応を参考にすることも難しい。そこで2013年2月に支援者の経験を共有する「場」の提供として「研究倫理支援者懇談会」を立ち上げた。これまで4回の会合を開催し、計28機関から40名以上の参加を得ている。この活動を通じて「研究倫理支援」の中身が多様であり、現状把握や概念整理をすることの必要性が見えてきた。そこで、本懇談会参加者に対し、各自の所属する機関の部署・部門における研究倫理支援の状況についてアンケート調査を行った。今回の調査から、研究倫理支援の内容な多岐にわたっており、実施体制は大きく、「研究倫理支援部門型」、「臨床研究支援部門型」、「事務部門型」の3つに類型化できることなどが分かったので報告する。 |
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ISSN: | 1343-4063 2189-695X |
DOI: | 10.20593/jabedit.25.1_123 |