当院における院内研修の再考 理学療法課勉強会を中心に
近年の理学療法士(以下PT)を取り巻く情勢として,PT養成校増加に伴う新人を含めた経験の浅いPTが急増しており,より院内研修を含めた卒後教育の重要性がうかがわれる。今回,当院のPTに対し「PTとしての不十分な点」,院内研修の「利用状況」「満足度」「問題点と改善案」について調査し,当院での院内研修のあり方について検討した。結果として,院内研修に対して①求める内容と提供される内容に差があり満足度が低い,②質疑応答を含めた意見交流が少ない,③勉強会の内容に対する意見や疑問に対して,適切な回答や発展的な助言が挙がりにくいなどの問題点を感じていることがわかった。それらに対する意見や他院の取り組みを参考に...
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Published in | 理学療法 - 臨床・研究・教育 Vol. 17; no. 1; pp. 71 - 75 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 埼玉県理学療法士会
2010
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Subjects | |
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Summary: | 近年の理学療法士(以下PT)を取り巻く情勢として,PT養成校増加に伴う新人を含めた経験の浅いPTが急増しており,より院内研修を含めた卒後教育の重要性がうかがわれる。今回,当院のPTに対し「PTとしての不十分な点」,院内研修の「利用状況」「満足度」「問題点と改善案」について調査し,当院での院内研修のあり方について検討した。結果として,院内研修に対して①求める内容と提供される内容に差があり満足度が低い,②質疑応答を含めた意見交流が少ない,③勉強会の内容に対する意見や疑問に対して,適切な回答や発展的な助言が挙がりにくいなどの問題点を感じていることがわかった。それらに対する意見や他院の取り組みを参考に改善案を検討した。現在,改善案を導入し,より良い院内研修体制の構築に試行錯誤中である。今後も定期的に満足度調査を行い,自分たちの取り組みを客観的にとらえ,さらなる発展に向けて努力していくことが重要であると考える。 |
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ISSN: | 1880-893X 1880-8948 |
DOI: | 10.11350/ptcse.17.71 |