遮蔽グリツド眞空管を利用する共振回路の高周波抵抗測定法
遮蔽グリッド眞空管を使用して、共振回路の共振イムピーダンス、並に高周波抵抗を測定する方法が述べられてゐる。本法はダイナトロン發振器の原理に基づくものであつて、其の特長とする處は、通常の高周波抵抗測定法が必要とする如き、高周波電流、電壓の測定、高周波標準抵抗、並に測定回路に高周波電流を供給すべき發振器の如きものを何等必要としない點にある。以上の如き特長は、短波長に於ける高周波抵抗測定として、本法を極めて有力ならしめるものであらうと思ふ。尚、本法を短波長に應用するに先立ち、放送波長に於て行つた豫備實驗の結果は、抵抗變化法によつて測定せられた結果と最大2.5%のdeviationの範圍内で一致し、本...
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Published in | 電氣學會雜誌 Vol. 49; no. 493; pp. 916 - 921 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 電気学会
1929
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Summary: | 遮蔽グリッド眞空管を使用して、共振回路の共振イムピーダンス、並に高周波抵抗を測定する方法が述べられてゐる。本法はダイナトロン發振器の原理に基づくものであつて、其の特長とする處は、通常の高周波抵抗測定法が必要とする如き、高周波電流、電壓の測定、高周波標準抵抗、並に測定回路に高周波電流を供給すべき發振器の如きものを何等必要としない點にある。以上の如き特長は、短波長に於ける高周波抵抗測定として、本法を極めて有力ならしめるものであらうと思ふ。尚、本法を短波長に應用するに先立ち、放送波長に於て行つた豫備實驗の結果は、抵抗變化法によつて測定せられた結果と最大2.5%のdeviationの範圍内で一致し、本法の實用價値を充分に證明した。 |
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ISSN: | 0020-2878 2187-6797 |
DOI: | 10.11526/ieejjournal1888.49.493_916 |