消費者行動分析に基づいた自然保護活動の観光資源化への検討 中部山岳国立公園を事例として

本研究では、国立公園での自然保護活動を観光資源化することの可能性について、登山者へのアンケート調査を通じて検討した。分析の結果、自然保護体験の観光資源化に対し一定の需要が見込まれ、場所の認知や過去のボランティア経験が体験プランへの興味に影響を与えていることが明らかとなった。また、内的参照価格の分析から、地域の認知が体験プランの価値を高めることが示された。これらの結果は、自然保護活動の観光資源化に向けたマーケティングに資するほか、観光資源化を促進することによる財源確保や、国立公園における自然保護の活性化による持続可能な活性化に貢献すると考えられる。...

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Bibliographic Details
Published in地域活性研究 Vol. 21; pp. 111 - 120
Main Authors 原田, 一宏, 堀, 彰穂, 岩永, 青史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 地域活性学会 2024
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ISSN2185-0623
2758-1071
DOI10.57340/ckg.21.0_111

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Summary:本研究では、国立公園での自然保護活動を観光資源化することの可能性について、登山者へのアンケート調査を通じて検討した。分析の結果、自然保護体験の観光資源化に対し一定の需要が見込まれ、場所の認知や過去のボランティア経験が体験プランへの興味に影響を与えていることが明らかとなった。また、内的参照価格の分析から、地域の認知が体験プランの価値を高めることが示された。これらの結果は、自然保護活動の観光資源化に向けたマーケティングに資するほか、観光資源化を促進することによる財源確保や、国立公園における自然保護の活性化による持続可能な活性化に貢献すると考えられる。
ISSN:2185-0623
2758-1071
DOI:10.57340/ckg.21.0_111