令和6年能登半島地震後における住民と看護学生の協働による健康支援活動のプロセスとその影響

本研究の目的は、参加型研究によるコミュニティ・エンパワメントの構築が、令和6年能登半島地震で被災した高齢者の健康に及ぼす影響を明らかにすることであった。住民と看護学生が協働して健康支援活動を構築するプロセスを、トライアンギュレーション法を用いて質的に分析した。併せて、健康支援活動に参加した高齢者の生活機能を量的に調べた。健康支援活動は、看護学生が主体で始まったが、活動の成功をきっかけに住民が主体のものへ移行し始めた。健康支援活動への参加は、高齢者の筋肉量、握力、および10m歩行速度を維持させた。参加型研究によるコミュニティ・エンパワメントの構築は、高齢者を始めとする住民の健康の維持に重要な役割...

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Published in地域活性研究 Vol. 22; pp. 131 - 140
Main Authors 山崎 瑛仁, 垣花 渉, 中島 いまり
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 地域活性学会 2025
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ISSN2185-0623
2758-1071
DOI10.57340/ckg.22.0_131

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Summary:本研究の目的は、参加型研究によるコミュニティ・エンパワメントの構築が、令和6年能登半島地震で被災した高齢者の健康に及ぼす影響を明らかにすることであった。住民と看護学生が協働して健康支援活動を構築するプロセスを、トライアンギュレーション法を用いて質的に分析した。併せて、健康支援活動に参加した高齢者の生活機能を量的に調べた。健康支援活動は、看護学生が主体で始まったが、活動の成功をきっかけに住民が主体のものへ移行し始めた。健康支援活動への参加は、高齢者の筋肉量、握力、および10m歩行速度を維持させた。参加型研究によるコミュニティ・エンパワメントの構築は、高齢者を始めとする住民の健康の維持に重要な役割を果たすことが示唆された。
ISSN:2185-0623
2758-1071
DOI:10.57340/ckg.22.0_131