ランドサットTMデータを利用した地温, 含水比, 強熱減量の推定

宮崎大学周辺の地域にて実施した土壌調査の結果を基に, ランドサットTMデータを利用して地温, 含水比, 強熱減量 (有機物含有量) を推定するための方法を検討した.まず, 現地にて採取した6種類の土壌についての室内試験を行い, 各土壌の物理的性質を明らかにし, TMデータから各土壌の分光特性の抽出を行った.その結果, 有機質土と砂質土の違いによって異なる2種類の土壌の分光特性が明らかとなった.次に, バンド6を除いたTMデータのCCT値についての主成分分析を行い, 4つの主成分に集約した.これら4つの主成分を説明変数の一部として重回帰分析を行った結果, 地温, 含水比, 強熱減量の何れの場合に...

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Published in農業土木学会論文集 Vol. 2004; no. 230; pp. 225 - 231
Main Authors 近藤, 文義, 中園, 健文, 稲垣, 仁根
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 農業農村工学会 25.04.2004
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Summary:宮崎大学周辺の地域にて実施した土壌調査の結果を基に, ランドサットTMデータを利用して地温, 含水比, 強熱減量 (有機物含有量) を推定するための方法を検討した.まず, 現地にて採取した6種類の土壌についての室内試験を行い, 各土壌の物理的性質を明らかにし, TMデータから各土壌の分光特性の抽出を行った.その結果, 有機質土と砂質土の違いによって異なる2種類の土壌の分光特性が明らかとなった.次に, バンド6を除いたTMデータのCCT値についての主成分分析を行い, 4つの主成分に集約した.これら4つの主成分を説明変数の一部として重回帰分析を行った結果, 地温, 含水比, 強熱減量の何れの場合においても1%水準で重回帰式のあてはまりは有意であるという結果を得た.
ISSN:0387-2335
1884-7234
DOI:10.11408/jsidre1965.2004.225