蝦肉蛋白の分別と吸収スペクトル(其の二)

1. 瀬戸内海産の車蝦(活きた雌)の肉から熱水可溶態の蛋白を分離し其の吸收スペクトルを測定した. 2. 其の結果によつて蝦肉の熱水可溶態蛋白のうちにはゼラチンに屬する蛋白とチロシン及びトリプトフアンを相當量含有する蛋白とが存在することを明かにし後者に對してはミオミン(Myomin)と呼ぶ名稱を與へた. 3. ゼラチン及びミオミンは何れも不均一性蛋白であつて其の基成分蛋白の變異が蝦肉の味に影響を與へることを推論した.(1937年7月5日)...

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Published in日本農芸化学会誌 Vol. 13; no. 11; pp. 1138 - 1145
Main Authors 近藤, 金助, 山田, 孝雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本農芸化学会 1937
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Summary:1. 瀬戸内海産の車蝦(活きた雌)の肉から熱水可溶態の蛋白を分離し其の吸收スペクトルを測定した. 2. 其の結果によつて蝦肉の熱水可溶態蛋白のうちにはゼラチンに屬する蛋白とチロシン及びトリプトフアンを相當量含有する蛋白とが存在することを明かにし後者に對してはミオミン(Myomin)と呼ぶ名稱を與へた. 3. ゼラチン及びミオミンは何れも不均一性蛋白であつて其の基成分蛋白の變異が蝦肉の味に影響を與へることを推論した.(1937年7月5日)
ISSN:0002-1407
1883-6844
DOI:10.1271/nogeikagaku1924.13.1138