農地への利用の観点から見たOD法による集落排水処理水の水質特性
愛媛県O地区の凝集剤注入方式曝気自動制御型OD法の処理水に対し, 灌漑水としての水質特性を検討し, 以下の結果を得た.多くの水質成分は, 0地区の従来の灌漑水より濃度が高かった.また, 水質成分は変動係数の小さいもの (EC・K+・Na+・Ca2+・Mg2+・Cf・SO42-) と大きいもの (水温・DO・SS・COD・T-N・各態窒素・T-P・PO4-P) に大別できた.塩類は, 塩害の危険性は低いが, 含有バランスが従来の灌漑水とは異なった.COD・T-Nは, 旧来型の集排施設の処理水より低濃度で, CODが作物に悪影響を与える可能性は低かった.T-NはNO3-N主体だが, 水田への無希釈...
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Published in | 農業土木学会論文集 Vol. 2006; no. 244; pp. 489 - 498 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
社団法人 農業農村工学会
25.08.2006
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Subjects | |
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Summary: | 愛媛県O地区の凝集剤注入方式曝気自動制御型OD法の処理水に対し, 灌漑水としての水質特性を検討し, 以下の結果を得た.多くの水質成分は, 0地区の従来の灌漑水より濃度が高かった.また, 水質成分は変動係数の小さいもの (EC・K+・Na+・Ca2+・Mg2+・Cf・SO42-) と大きいもの (水温・DO・SS・COD・T-N・各態窒素・T-P・PO4-P) に大別できた.塩類は, 塩害の危険性は低いが, 含有バランスが従来の灌漑水とは異なった.COD・T-Nは, 旧来型の集排施設の処理水より低濃度で, CODが作物に悪影響を与える可能性は低かった.T-NはNO3-N主体だが, 水田への無希釈利用には減肥が望まれる濃度であった.T-Pは計画水質より良好だが, 溜池貯留では藻類大量発生が危惧された.O-157は検出されず, 一般細菌数・大腸菌群数は, 従来の灌漑水より小さいか同程度であった. |
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ISSN: | 0387-2335 1884-7234 |
DOI: | 10.11408/jsidre1965.2006.489 |