初期研修医が脳神経外科研修に求めるもの 当院における7年間のアンケート調査から

卒後医師臨床研修制度が開始し15年が経過した. 制度は定着した一方で, 医療の発展や社会状況の変化から研修医のニーズは変化を続けている. 本研究では脳神経外科研修を終えた初期研修医にアンケートを7年間にわたって実施することでニーズの評価を行った. 結果は, 限られた労働時間の中で中枢神経系疾患の重症患者の周術期を含めた全身管理と手術加療を含めた急性期の診療を学ぶことを達成することが初期研修医の主要なニーズであることがわかった. また脳梗塞に対する超急性期の血栓回収術は初期研修医に大きな影響を与えていると考えられた. 指導する立場の医師もニーズに合わせて対応を変化させていく必要がある....

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Published in脳神経外科ジャーナル Vol. 29; no. 11; pp. 805 - 810
Main Authors 井上, 雅人, 坂倉, 悠哉, 栁澤, 俊介, 野田, 龍一, 尾崎, 祥多, 原, 徹男, 玉井, 雄大
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科コングレス 2020
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ISSN0917-950X
2187-3100
DOI10.7887/jcns.29.805

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Summary:卒後医師臨床研修制度が開始し15年が経過した. 制度は定着した一方で, 医療の発展や社会状況の変化から研修医のニーズは変化を続けている. 本研究では脳神経外科研修を終えた初期研修医にアンケートを7年間にわたって実施することでニーズの評価を行った. 結果は, 限られた労働時間の中で中枢神経系疾患の重症患者の周術期を含めた全身管理と手術加療を含めた急性期の診療を学ぶことを達成することが初期研修医の主要なニーズであることがわかった. また脳梗塞に対する超急性期の血栓回収術は初期研修医に大きな影響を与えていると考えられた. 指導する立場の医師もニーズに合わせて対応を変化させていく必要がある.
ISSN:0917-950X
2187-3100
DOI:10.7887/jcns.29.805