通年性アレルギー性鼻炎に対するベポタスチンベシル酸塩の効果 労働生産性の観点から

• Published in: 耳鼻と臨床 Vol. 59; no. 5; pp. 216 - 221
• Main Authors: 高畑, 淳子, 松原, 篤, 西澤, 尚徳, 工藤, 直美, 永井, 政男, 池野, 敬一, 福士, 栄治, 神, 均, 谷田, 次郎, 藤田, 猛志, 新川, 秀一
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 耳鼻と臨床会 20.09.2013
• Subjects: WPAI-AS; ベポタスチンベシル酸塩; 労働生産性; 通年性アレルギー性鼻炎
• ISSN: 0447-7227; 2185-1034
• DOI: 10.11334/jibi.59.216

アレルギー性鼻炎は quality of life を障害し、労働生産性も低下させる疾患である。今回、通年性アレルギー性鼻炎患者を対象として、鼻症状調査票と WPAI-AS（Work Productivity and Activity Impairment-Allergy Specific）を用いて、ベポタスチンベシル酸塩 2 週間投与前後の鼻症状の変化、労働生産性の変化について検討した。鼻症状については、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりの 3 項目で有意な改善が認められた。WPAI-AS については、平均労働能率低下で改善傾向が認められた。くしゃみ、鼻みず、鼻づまりの症状改善度と労働関連スコア改善度には有意な相関が認められ、ベポタスチンベシル酸塩投与による鼻症状改善は労働生産性の改善に寄与することが示唆された。