細胞内信号伝達のメカニズム
細胞内情報伝達の解明が進みさまざまな分野において重要になってきた. また信号伝達は単独でなく, 信号伝達系が互いに干渉しあいネットワークを築いていることも判ってきた. 複雑な系をたどるため今回は膜受容体のタイプによる分類にあわせ細胞内信号伝達について述べた. 膜7回貫通型では三量体G蛋白質についてその活性化機構, 膜4回型ではイオンチャネル, また膜1回貫通型ではリン酸化が引き金となる機構, リン酸化部位あるいはその他特有な配列を認識し信号伝達ばかりでなく増幅を行うアダプター蛋白質等また局在化など信号の特異性, 細胞核への信号伝達の課程などについて述べ順に解説した....
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Published in | 日本老年医学会雑誌 Vol. 36; no. 11; pp. 776 - 782 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本老年医学会
25.11.1999
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ISSN | 0300-9173 |
DOI | 10.3143/geriatrics.36.776 |
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Summary: | 細胞内情報伝達の解明が進みさまざまな分野において重要になってきた. また信号伝達は単独でなく, 信号伝達系が互いに干渉しあいネットワークを築いていることも判ってきた. 複雑な系をたどるため今回は膜受容体のタイプによる分類にあわせ細胞内信号伝達について述べた. 膜7回貫通型では三量体G蛋白質についてその活性化機構, 膜4回型ではイオンチャネル, また膜1回貫通型ではリン酸化が引き金となる機構, リン酸化部位あるいはその他特有な配列を認識し信号伝達ばかりでなく増幅を行うアダプター蛋白質等また局在化など信号の特異性, 細胞核への信号伝達の課程などについて述べ順に解説した. |
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ISSN: | 0300-9173 |
DOI: | 10.3143/geriatrics.36.776 |