ワイドトレッドトラクタを利用した不耕起ダイズ栽培圃場のダイズシストセンチュウ発生消長

慣行栽培, 通常型トラクタによる不耕起栽培およびワイドトレッドトラクタによる不耕起栽培の3つの異なる作業法で栽培したダイズ-コムギ1年2作体系作付試験区におけるダイズシストセンチュウの発生消長を1994年から7年間調査した。慣行栽培区の線虫密度は調査開始当初は高かったが, 4年後に低下した。通常不耕起区もほぼ同様に密度が低下したが, その後はやや上昇した。ワイドトレッド区の線虫は低密度で推移し, 増殖は見られなかった。各試験区に共通して天敵出芽細菌 Pasteuria nishizawae がシストセンチュウに高頻度で寄生していた。また, ワイド区では卵寄生性糸状菌が寄生した卵の比率が高かった...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in関東東山病害虫研究会報 Vol. 2001; no. 48; pp. 161 - 163
Main Authors 相場, 聡, 水久保, 隆之, 清水, 啓, 杉本, 光穂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 関東東山病害虫研究会 01.11.2001
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:慣行栽培, 通常型トラクタによる不耕起栽培およびワイドトレッドトラクタによる不耕起栽培の3つの異なる作業法で栽培したダイズ-コムギ1年2作体系作付試験区におけるダイズシストセンチュウの発生消長を1994年から7年間調査した。慣行栽培区の線虫密度は調査開始当初は高かったが, 4年後に低下した。通常不耕起区もほぼ同様に密度が低下したが, その後はやや上昇した。ワイドトレッド区の線虫は低密度で推移し, 増殖は見られなかった。各試験区に共通して天敵出芽細菌 Pasteuria nishizawae がシストセンチュウに高頻度で寄生していた。また, ワイド区では卵寄生性糸状菌が寄生した卵の比率が高かった。
ISSN:1347-1899
1884-2879
DOI:10.11337/ktpps1999.2001.161