道路舗装アセットマネジメントのための表明選好法を用いた安全性・快適性ユーザーコストの試算と考察

本論文では, 道路舗装の補修時に生じる迂回費用と, 舗装の劣化によって生じる安全性・快適性の低下を道路利用者のユーザーコストとして定義し, LCCと最適補修戦略に与える影響について分析した. 安全性・快適性の評価には, コンジョイント分析を用いることにより, 特にMCIが5.0以下では, 同一のMCIであっても, 劣化の状態 (ひび割れ率, わだち掘れ量) によってWTPが異なることを示した. また, 仮想道路ネットワークを用いた試算により, 交通量の少ない状況下ではLCCについて補修費用が支配的となるものの, 交通量が多い都市部などにおいては最適補修水準が上昇し, 補修戦略に影響を与える可能...

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Published in土木計画学研究・論文集 Vol. 25; pp. 121 - 127
Main Authors 杉浦, 聡志, 鈴木, 俊之, 高木, 朗義
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 土木学会 30.09.2008
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ISSN0913-4034
1884-8303
DOI10.2208/journalip.25.121

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Summary:本論文では, 道路舗装の補修時に生じる迂回費用と, 舗装の劣化によって生じる安全性・快適性の低下を道路利用者のユーザーコストとして定義し, LCCと最適補修戦略に与える影響について分析した. 安全性・快適性の評価には, コンジョイント分析を用いることにより, 特にMCIが5.0以下では, 同一のMCIであっても, 劣化の状態 (ひび割れ率, わだち掘れ量) によってWTPが異なることを示した. また, 仮想道路ネットワークを用いた試算により, 交通量の少ない状況下ではLCCについて補修費用が支配的となるものの, 交通量が多い都市部などにおいては最適補修水準が上昇し, 補修戦略に影響を与える可能性があることを示した.
ISSN:0913-4034
1884-8303
DOI:10.2208/journalip.25.121