意識評価の非対称構造に基づく生活環境要因の分類と評価改善効果の分析

本研究では, 暮らしやすさに対する評価と個々の生活環境要因に対する評価の関係を分析するため, 評価の非対称構造を捉えるとともに, 満足度を同時に考慮可能な分析手法を示した. 満足度を指標化するにあたっては,「満足」と「不満足」のみならず,「どちらでもない」を明示的に考慮した新たな考え方を示した. これらの方法を愛知県の旧岡崎市における市民意識調査結果に適用して, 暮らしやすさ評価へ及ぼす影響の形態に基づいて生活環境要因を分類した. さらに, 分類ごとの評価構造を用いて暮らしやすさ評価と生活環境要因の関係を数量化理論II類を用いてモデル化し, 暮らしやすさへの評価向上を目指す場合には, 両反応型...

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Published in土木計画学研究・論文集 Vol. 25; pp. 267 - 275
Main Authors 古井, 良典, 松本, 幸正, 松井, 寛
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 土木学会 30.09.2008
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ISSN0913-4034
1884-8303
DOI10.2208/journalip.25.267

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Summary:本研究では, 暮らしやすさに対する評価と個々の生活環境要因に対する評価の関係を分析するため, 評価の非対称構造を捉えるとともに, 満足度を同時に考慮可能な分析手法を示した. 満足度を指標化するにあたっては,「満足」と「不満足」のみならず,「どちらでもない」を明示的に考慮した新たな考え方を示した. これらの方法を愛知県の旧岡崎市における市民意識調査結果に適用して, 暮らしやすさ評価へ及ぼす影響の形態に基づいて生活環境要因を分類した. さらに, 分類ごとの評価構造を用いて暮らしやすさ評価と生活環境要因の関係を数量化理論II類を用いてモデル化し, 暮らしやすさへの評価向上を目指す場合には, 両反応型の生活環境要因への対策が最も効果的であることを明らかにした.
ISSN:0913-4034
1884-8303
DOI:10.2208/journalip.25.267