需給ミスマッチに着目した少子高齢化時代の住宅供給方策の検討

本研究では, 少子高齢化に伴う世帯構成の変化によって深刻化が懸念される住宅ストックの需給ミスマッチを緩和する住宅供給方策を検討するフレームワークの提案を行った. フレームワークの特徴としては,(1) 都道府県の範囲を対象とし市区町村を分析単位として需給ミスマッチの分布を分析できること (2) 住宅市場モデルを導入することにより社会的余剰の観点から最適供給方策を考察できる点である. 愛知県に適用し2025年を対象とした分析を行った結果, 今後必要な住宅整備の主な方向として, a) 全域における, 家族向け住宅から高齢世帯向けへの既存住宅ストックの転換促進, b) 都心部における, 単身の高齢世帯...

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Published in土木計画学研究・論文集 Vol. 25; pp. 403 - 413
Main Authors 戸川, 卓哉, 加藤, 博和, 林, 良嗣, 清水, 一大
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 土木学会 30.09.2008
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ISSN0913-4034
1884-8303
DOI10.2208/journalip.25.403

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Summary:本研究では, 少子高齢化に伴う世帯構成の変化によって深刻化が懸念される住宅ストックの需給ミスマッチを緩和する住宅供給方策を検討するフレームワークの提案を行った. フレームワークの特徴としては,(1) 都道府県の範囲を対象とし市区町村を分析単位として需給ミスマッチの分布を分析できること (2) 住宅市場モデルを導入することにより社会的余剰の観点から最適供給方策を考察できる点である. 愛知県に適用し2025年を対象とした分析を行った結果, 今後必要な住宅整備の主な方向として, a) 全域における, 家族向け住宅から高齢世帯向けへの既存住宅ストックの転換促進, b) 都心部における, 単身の高齢世帯向けの新規住宅供給を挙げることができた.
ISSN:0913-4034
1884-8303
DOI:10.2208/journalip.25.403