ポリジメチルシロキサンの高圧下における粘度の分子量依存性に及ぼす圧力の影響

900kg/cm2までの静圧力下で, Mwが9×103-2.5×105の範囲にある10種のポリジメチルシロキサンのゼロせん断粘度ηpを求め, その分子量依存性に及ぼす圧力の影響を検討した。ηpの測定には高圧用二重円筒型レオメーターを使用した。測定結果からつぎのことが明らかになった。 (1) すべての試料について, ηpは圧力とともに増大する。 (2) 圧力の上昇に伴う粘度の増大率ηp/η0は, Mwが1×104以下および8×104以上の領域でほとんどMwに依存しない。1×104<Mw<8×104の領域では, 結果は次式で表わされる。 ここでK, n, Aは圧力, 分子量に無関係な係...

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Published in高分子化學 Vol. 28; no. 319; pp. 830 - 834,934
Main Authors 佐々木, 博成, 高木, 武司, 竹内, 晟, 荻原, 定秀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 高分子学会 25.11.1971
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ISSN0023-2556
1884-8079
DOI10.1295/koron1944.28.830

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Summary:900kg/cm2までの静圧力下で, Mwが9×103-2.5×105の範囲にある10種のポリジメチルシロキサンのゼロせん断粘度ηpを求め, その分子量依存性に及ぼす圧力の影響を検討した。ηpの測定には高圧用二重円筒型レオメーターを使用した。測定結果からつぎのことが明らかになった。 (1) すべての試料について, ηpは圧力とともに増大する。 (2) 圧力の上昇に伴う粘度の増大率ηp/η0は, Mwが1×104以下および8×104以上の領域でほとんどMwに依存しない。1×104<Mw<8×104の領域では, 結果は次式で表わされる。 ここでK, n, Aは圧力, 分子量に無関係な係数である。 (3) いわゆる3.4乗則が各圧力下で成立する。 (4) からみ合いに関連したMcは圧力にわずかながら依存する。
ISSN:0023-2556
1884-8079
DOI:10.1295/koron1944.28.830