光重合型レジンに関する研究 とくにプライマー塗布面へのエアブローがエナメル質接着強さに及ぼす影響について

臨床操作ステップの簡略化から、その接着操作を2ステップとした製品が開発された。そのいずれのシステムも、セルフエッチングプライマーあるいはセルフプライミングアドヒーシブを歯面に塗布した後に、揮発成分を飛散させるためにエアーによる乾燥が行われる。しかし、このエアブロー時間が歯質接着性に及ぼす影響については検討が少ない。そこで著者は、2ステップ製品を用い、そのエナメル質に対する接着性を検討することを企画した。すなわち、被着エナメル質面にそれぞれのプライマーを塗布し、それぞれ0、2、5、10、20および30秒間のエアブローを行った後、レジンを接着させ、その接着強さの測定を行った。その結果、これらのシス...

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Published in接着歯学 Vol. 16; no. 3; pp. 135 - 145
Main Author 高垣, 謙二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本接着歯学会 31.08.1998
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Summary:臨床操作ステップの簡略化から、その接着操作を2ステップとした製品が開発された。そのいずれのシステムも、セルフエッチングプライマーあるいはセルフプライミングアドヒーシブを歯面に塗布した後に、揮発成分を飛散させるためにエアーによる乾燥が行われる。しかし、このエアブロー時間が歯質接着性に及ぼす影響については検討が少ない。そこで著者は、2ステップ製品を用い、そのエナメル質に対する接着性を検討することを企画した。すなわち、被着エナメル質面にそれぞれのプライマーを塗布し、それぞれ0、2、5、10、20および30秒間のエアブローを行った後、レジンを接着させ、その接着強さの測定を行った。その結果、これらのシステムを用いた時のエナメル質接着強さは、プライマー塗布面に対するエアブロー時間の影響を受けることが判明した。
ISSN:0913-1655
2185-9566
DOI:10.11297/adhesdent1983.16.135