神奈川歯科大学歯学部学生の自己申告による医学系用語の理解度 - 学年, 性および国籍別の検討

「緒言」超高齢社会を迎えた日本において, 国民から求められる歯科医療も大きく変化している. 近年, 在宅歯科医療や周術期の口腔管理が公的医療保険制度のもとで行われることとなった. 在宅歯科医療では多くの患者が高齢で複数の全身疾患を有していることが予想される. また周術期の口腔管理では医師, 看護師をはじめ医科系の職種との連携が求められる. したがって, これからの歯科医療従事者には医学的な専門知識も求められるようになっている. このような背景のもと, 平成25年度の歯科医師国家試験では4年毎の出題基準の見直しの年に当たり, 高齢者の歯科医療, 救急災害時の歯科保健医療(法歯学を含む), 摂食・...

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Published in神奈川歯学 Vol. 51; no. 1; pp. 27 - 33
Main Authors 山本信治, 山本龍生, 窪田光慶, 花岡孝治, 菅谷彰, 湯山徳行, 林田丞太, 木村幸司, 櫻井孝, 平田幸夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 神奈川歯科大学学会 30.06.2016
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ISSN0454-8302

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Summary:「緒言」超高齢社会を迎えた日本において, 国民から求められる歯科医療も大きく変化している. 近年, 在宅歯科医療や周術期の口腔管理が公的医療保険制度のもとで行われることとなった. 在宅歯科医療では多くの患者が高齢で複数の全身疾患を有していることが予想される. また周術期の口腔管理では医師, 看護師をはじめ医科系の職種との連携が求められる. したがって, これからの歯科医療従事者には医学的な専門知識も求められるようになっている. このような背景のもと, 平成25年度の歯科医師国家試験では4年毎の出題基準の見直しの年に当たり, 高齢者の歯科医療, 救急災害時の歯科保健医療(法歯学を含む), 摂食・嚥下リハビリテーション, 口腔と全身疾患の項目が新設された. 特に, 口腔と全身疾患の項目に関しては, これまでの既存の歯学系科目教育だけでは不十分であり, 医学系科目講義の充実が必須である. そして, 高血圧, 糖尿病などの生活習慣病はもちろんのこと, 医学全般の網羅的な知識が求められている.
ISSN:0454-8302