新潟県におけるメタボリックシンドロームに関連する要因

「要旨」わが国においてメタボリックシンドローム(以下, MSとする)は重要な問題である. 新潟県では2001年に平均寿命・健康寿命の延伸と生活の質の向上を目指した新潟県健康づくり指針「健康にいがた21」を策定し, 2009年にはMSに着目した計画内容の見直しと改訂が行われ, 新潟県においてもMSは重要な課題である. 本研究の目的は新潟県の特定健康診査のデータ(男性50,122名, 女性51,659名, 計101,781名)を男女別に分析し, MSに関連する要因を明らかにすることである. 目的変数にMS該当を1, MS予備群該当・非該当を0とするダミー変数を置き, 説明変数には「年代」「BMI」...

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Published in新潟医療福祉学会誌 Vol. 19; no. 2; pp. 55 - 62
Main Authors 波多野誠, 村木元春, 伊藤拓海, 上野茉結, 齋藤由依, 志田琴美, 関智鶴, 山崎京香, 石上和男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 新潟医療福祉学会 29.11.2019
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ISSN1346-8774

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Summary:「要旨」わが国においてメタボリックシンドローム(以下, MSとする)は重要な問題である. 新潟県では2001年に平均寿命・健康寿命の延伸と生活の質の向上を目指した新潟県健康づくり指針「健康にいがた21」を策定し, 2009年にはMSに着目した計画内容の見直しと改訂が行われ, 新潟県においてもMSは重要な課題である. 本研究の目的は新潟県の特定健康診査のデータ(男性50,122名, 女性51,659名, 計101,781名)を男女別に分析し, MSに関連する要因を明らかにすることである. 目的変数にMS該当を1, MS予備群該当・非該当を0とするダミー変数を置き, 説明変数には「年代」「BMI」「収縮期血圧」「拡張期血圧」の基本属性4項目と問診項目の15項目を用いて, 男女別に二項ロジスティック回帰分析を行った. 男女ともに「年代」「BMI」「収縮期血圧」「拡張期血圧」「血圧を下げる薬」「血糖を下げる薬」「コレステロールを下げる薬」「20歳からの体重増加」「喫煙」「歩行又は身体活動」「歩行速度」の項目で有意差があった. 男性のみ「30分以上の軽い運動」「食べる速度」「飲酒」「睡眠」, 女性のみ「1年間の体重変化」の項目でそれぞれ有意差があった.
ISSN:1346-8774