基礎看護学実習における「不易流行」 - インストラクショナルデザインを用いてニューノーマル時代のトランスレーショナル教育を展望する

「I. はじめに」我が国の大学における看護学教育は70年以上にわたっており, その間, 教育の質向上を目指して様々な取組みが行われてきた (文部科学省, 2019). 今回で第5次となるカリキュラム改正には, 超高齢社会における疾病構造の変化, 療養の場の多様化を踏まえ, 地域包括ケアシステムの推進に向け, 対象の多様性・複雑性に対応した看護を創造する能力が求められていることが背景にある (厚生労働省, 2019). この看護基礎教育課程において, 臨床看護実践のスタート地点に位置づけられるのが基礎看護学実習である. 前半は1年次に人間関係の構築と日常生活援助, 後半は2年次に看護過程の展開と...

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Published in東邦大学健康科学ジャーナル Vol. 6; pp. 23 - 34
Main Authors 尾立篤子, 瀧口千枝, 林京子, 水流添秀行, 宮崎裕子, 蜂ヶ崎令子, 浅野美知恵, 山本利江
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 東邦大学健康科学部 31.03.2023
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ISSN2434-3838

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Summary:「I. はじめに」我が国の大学における看護学教育は70年以上にわたっており, その間, 教育の質向上を目指して様々な取組みが行われてきた (文部科学省, 2019). 今回で第5次となるカリキュラム改正には, 超高齢社会における疾病構造の変化, 療養の場の多様化を踏まえ, 地域包括ケアシステムの推進に向け, 対象の多様性・複雑性に対応した看護を創造する能力が求められていることが背景にある (厚生労働省, 2019). この看護基礎教育課程において, 臨床看護実践のスタート地点に位置づけられるのが基礎看護学実習である. 前半は1年次に人間関係の構築と日常生活援助, 後半は2年次に看護過程の展開と日常生活援助を基本としてプログラム構成するのがスタンダードである.
ISSN:2434-3838