Targon Femoral Neck(FN)を用いた大腿骨頚部骨折に対する骨接合術の治療経験
[はじめに]当科では2011年4月より大腿骨頚部骨折に対しSliding hip screwとMultiple cancelleous screw両方の特徴を兼ねたTargon FNを用いて骨接合術を行っており, その治療経験を報告する. [対象]症例は男性3例女性8例, 平均年齢は69才, 平均追跡期間は2.8ヶ月であった. [結果]平均手術時間は51.8分, 出血量は全例50ml未満であった. 骨折型はGarden分類にてstage I: 4例, stage II: 6例, stage III: 1例であった. 正面像における術後スライディング量は平均3.9mm(0~8mm)であった. 偽...
Saved in:
Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 61; no. 3; pp. 439 - 442 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
25.09.2012
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 0037-1033 |
Cover
Summary: | [はじめに]当科では2011年4月より大腿骨頚部骨折に対しSliding hip screwとMultiple cancelleous screw両方の特徴を兼ねたTargon FNを用いて骨接合術を行っており, その治療経験を報告する. [対象]症例は男性3例女性8例, 平均年齢は69才, 平均追跡期間は2.8ヶ月であった. [結果]平均手術時間は51.8分, 出血量は全例50ml未満であった. 骨折型はGarden分類にてstage I: 4例, stage II: 6例, stage III: 1例であった. 正面像における術後スライディング量は平均3.9mm(0~8mm)であった. 偽関節やカットアウト症例はなく, 対側の大腿骨骨折合併例を除いて歩行可能であった. [考察]当機種は, 複数のスクリューで回旋安定性が得られ, かつロッキングプレートで固定されることより, 骨折治癒における合併症の軽減が期待される. |
---|---|
ISSN: | 0037-1033 |