新しい気管支鏡手技 (気管支サーモプラスティ, 気管支バルブ)

「1. 気管支サーモプラスティ (bronchial thermoplasty : BT)」「(1) 目的」重症持続型喘息患者において気道壁を熱エネルギーによって計画的に加温し, 気道平滑筋組織を減少・減量させ, 部分的に消退させることにより, 喘息の症状を改善させる. 「(2) 適応」気管支鏡手技が可能であり, かつ高用量の吸入ステロイド(inhaled corticosteroid: ICS)および長時間作用型β刺激薬(long-acting β2 agonist: LABA)で喘息症状がコントロールできない, 18歳以上の重症喘息患者に対し, 喘息症状の緩和を目的として実施される. なお...

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Published in気管支学 Vol. 38; no. 5; pp. 431 - 435
Main Author 峯下昌道
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本呼吸器内視鏡学会 25.09.2016
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Summary:「1. 気管支サーモプラスティ (bronchial thermoplasty : BT)」「(1) 目的」重症持続型喘息患者において気道壁を熱エネルギーによって計画的に加温し, 気道平滑筋組織を減少・減量させ, 部分的に消退させることにより, 喘息の症状を改善させる. 「(2) 適応」気管支鏡手技が可能であり, かつ高用量の吸入ステロイド(inhaled corticosteroid: ICS)および長時間作用型β刺激薬(long-acting β2 agonist: LABA)で喘息症状がコントロールできない, 18歳以上の重症喘息患者に対し, 喘息症状の緩和を目的として実施される. なお, ペースメーカーや体内式除細動器などの植え込み型医用電気機器を使用している患者, 気管支鏡治療に必要な薬剤に対し過敏症がある患者, 過去にBTを受けた患者, 血液凝固障害が疑われている, あるいは抗凝固薬の中止が困難な患者は, 適応外とされる.
ISSN:0287-2137