L5/S1椎間孔外, 脊柱管内にてL5.S1神経根を同時に圧迫した椎間板ヘルニア1例

「はじめに」L5/S1椎間孔外, 脊柱管内にてL5.S1神経根を同時に圧迫した椎間板ヘルニアを経験したので報告する, 症例 症例:30歳の女性. 主訴:左下肢痛と左下肢の脱力. 既往歴:特記すべき事なし. 家族歴:特記すべき事なし. 現病歴:1998年8月10日, 特に誘因無く, 左臀部から左下肢にかけてのしびれと疼痛が出現し, 近医を受診. MRIにてL5/S1の椎間板ヘルニアと診断され, 9月21日当科紹介となった. 当科外来にて, L5およびS1の神経根症と診断し精査, 加療目的にて入院となった. 入院時理学所見:左SLR60度. 左ATR低下, 前脛骨筋, 長母指伸筋, 平目筋, 長母...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 49; no. 2; pp. 444 - 446
Main Authors 石村啓司, 三原潤二, 佐藤善一郎, 中川広志, 鈴木裕彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2000
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ISSN0037-1033

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Summary:「はじめに」L5/S1椎間孔外, 脊柱管内にてL5.S1神経根を同時に圧迫した椎間板ヘルニアを経験したので報告する, 症例 症例:30歳の女性. 主訴:左下肢痛と左下肢の脱力. 既往歴:特記すべき事なし. 家族歴:特記すべき事なし. 現病歴:1998年8月10日, 特に誘因無く, 左臀部から左下肢にかけてのしびれと疼痛が出現し, 近医を受診. MRIにてL5/S1の椎間板ヘルニアと診断され, 9月21日当科紹介となった. 当科外来にて, L5およびS1の神経根症と診断し精査, 加療目的にて入院となった. 入院時理学所見:左SLR60度. 左ATR低下, 前脛骨筋, 長母指伸筋, 平目筋, 長母指屈筋の筋力低下, またL5.S1領域の知覚低下を認め, L5.S1の神経根障害を呈していた. JOAスコアは15点であった. 単純Xp:L5/S1の椎間板腔の狭小化と変性性変化を認める, また左側椎間孔外での, 椎間板の膨隆を軽度認める. MRI:L4/5椎間板は異常なく, L5/S1椎間板は脊柱管内左側の突出を認める. また左側椎間孔外での, 椎間板の膨隆を軽度認める(図1). 脊髄腔造影, CTM:L5/S1椎間板は脊柱管内左側の突出を認める.
ISSN:0037-1033