光干渉眼軸測定装置(OA-1000)を使用したパーソナルA定数の検討
「要約」【目的】光干渉眼軸測定装置(OA-1000以下OA)と超音波眼軸測定装置(AL-4000以下Aモード)における測定精度と術後成績を比較し, IOL計算ユニットを用いて算出されたA定数を検討すること. 【方法】平成22年10月から平成24年4月までに桜ヶ丘中央病院2術者によって施行された白内障手術(PEA+IOL)症例のうち, NY60(HOYA), ZCB00(AMO)を完全嚢内固定, 術後3ヶ月以上経過した105例172眼. OAとAモードで測定した眼軸長の差, 予測屈折値の誤差, パーソナルA定数とメーカー推奨A定数との差, 術者間によるパーソナルA定数の差を検討した. 【結果】眼...
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Published in | 日本視能訓練士協会誌 Vol. 42; pp. 207 - 213 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本視能訓練士協会
26.12.2013
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Summary: | 「要約」【目的】光干渉眼軸測定装置(OA-1000以下OA)と超音波眼軸測定装置(AL-4000以下Aモード)における測定精度と術後成績を比較し, IOL計算ユニットを用いて算出されたA定数を検討すること. 【方法】平成22年10月から平成24年4月までに桜ヶ丘中央病院2術者によって施行された白内障手術(PEA+IOL)症例のうち, NY60(HOYA), ZCB00(AMO)を完全嚢内固定, 術後3ヶ月以上経過した105例172眼. OAとAモードで測定した眼軸長の差, 予測屈折値の誤差, パーソナルA定数とメーカー推奨A定数との差, 術者間によるパーソナルA定数の差を検討した. 【結果】眼軸長の平均はOA:23.33±1.32mm, Aモード:23.24±1.33mm. 術後屈折誤差の平均NY60はOA:-0.33±0.49D, Aモード:-0.52±0.50D. ZCB00はOA:-0.08±0.61D, Aモード-0.32±0.59D. NY60のメーカー推奨A定数118.4に対し, 術者1のパーソナルA定数OA:118.07, Aモード:117.83, 術者2のパーソナルA定数OA:117.95, Aモード:117.72. ZCB00のメーカー推奨A定数118.8に対し, 術者1のパーソナルA定数OA:118.77, Aモード:118.45, 術者2のパーソナルA定数OA:118.58, Aモード:118.34であった. NY60パーソナルA定数変更後, 術後屈折誤差の平均はOA:0.15±0.46D, Aモード:-0.07±0.56Dと予測屈折値の精度が改善した. 【考察】「Contactモード」を使用した際, パーソナルA定数の使用により予測屈折値の精度が改善した. 予測屈折値の精度の更なる向上の為には, 今後「Immersionモード」を用いた算出法を検討していく必要があると考えられる. |
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ISSN: | 0387-5172 |