体位変換における鼻アレルギー患者の鼻呼吸抵抗の変化

鼻アレルギー患者および健常者を対象に, 体位変換中の鼻呼吸抵抗の変化をオッシレーション法による回転鼻腔通気度装置によって検討した. 体位変換による鼻腔通期度反応曲線のパターンは, I型(平坦型), II(漸増型), III型(山型および山谷型)の3型に分類できた. 鼻アレルギー患者ではIII型を示す傾向にあったが, 健常者ではI型を示す傾向にあった. 鼻アレルギー患者におけるIII型を示す傾向は, メサコリン負荷によりさらに増強された. また, アドレナリン負荷によっては減弱された....

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Published in日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 91; no. 11; pp. 1825 - 1979
Main Authors 高木芳夫, 加藤明理, 堀井恵子, 武安陽子, 臼井信郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本耳鼻咽喉科学会 20.11.1988
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Summary:鼻アレルギー患者および健常者を対象に, 体位変換中の鼻呼吸抵抗の変化をオッシレーション法による回転鼻腔通気度装置によって検討した. 体位変換による鼻腔通期度反応曲線のパターンは, I型(平坦型), II(漸増型), III型(山型および山谷型)の3型に分類できた. 鼻アレルギー患者ではIII型を示す傾向にあったが, 健常者ではI型を示す傾向にあった. 鼻アレルギー患者におけるIII型を示す傾向は, メサコリン負荷によりさらに増強された. また, アドレナリン負荷によっては減弱された.
ISSN:0030-6622