半月板縫合後のスポーツ復帰について

「はじめに」鏡視下半月板縫合術は安定した成績が得られているが, スポーツ復帰については, 切除術に比べ長い期間を要し, 様々な問題を含んでいる. 本論文では, その成績を左右する因子について検討した. 対称及び方法 1994年より4年間に当院で鏡視下半月板縫合術のみを施行したスポーツ選手31例, 男性19例, 女性12例を対象とした. 手術時年齢は10歳から34歳(平均年齢19.1歳)であった. 競技種目は, ラグビー7例, バレーボール6例, バスケットボール4例, サッカー4例, その他10例で, 競技レベルは, クラブ活動21例, レクリエーション6例, 実業団4例であった. 損傷部位は...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in整形外科と災害外科 Vol. 48; no. 3; pp. 898 - 899
Main Authors 山口聡, 谷口良康, 牧信哉, 濱里雄次郎, 折口信夫, 吉見洋士
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 1999
Online AccessGet full text
ISSN0037-1033

Cover

More Information
Summary:「はじめに」鏡視下半月板縫合術は安定した成績が得られているが, スポーツ復帰については, 切除術に比べ長い期間を要し, 様々な問題を含んでいる. 本論文では, その成績を左右する因子について検討した. 対称及び方法 1994年より4年間に当院で鏡視下半月板縫合術のみを施行したスポーツ選手31例, 男性19例, 女性12例を対象とした. 手術時年齢は10歳から34歳(平均年齢19.1歳)であった. 競技種目は, ラグビー7例, バレーボール6例, バスケットボール4例, サッカー4例, その他10例で, 競技レベルは, クラブ活動21例, レクリエーション6例, 実業団4例であった. 損傷部位は, 内側半月板21例, 外側半月板6例, 両側4例であり, 靭帯損傷の合併はACL11例, MCL2例であった. これらの症例に対しアンケート, あるいは直接面談による問診を行い, 術後レベルが変わらなかったもの(A群), 術後レベルが下がったもの(B群), スポーツ復帰しなかったもの(C群)に分け, スポーツ復帰の成績を左右する因子を検討した.
ISSN:0037-1033