Osteonics型人工股関節の術後成績~ステム側について

「はじめに」セメントレス人工関節はまだ歴史が浅く, 生体の反応や長期の成績は十分に解明されていない. その固定性を向上させるべく様々な材質による製品開発が進められている. Osteonics型人工股関節であるOmniflexは1990年に開発され, それ以降ステム, カップの改良が進んできた. ステム近位部のポーラス部の性状はビーズで全周性でないmicro-structured typeから, ステム近位部周囲に粗い表面構造を持つarc deposition(以下, ADステム)に改良されてきた. さらにarc depositionにhydroxyapatiteをコーティングしたステム(以下,...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 48; no. 3; pp. 857 - 862
Main Authors 山口鉄生, 井手衆哉, 櫛田学, 前田和成, 角光宏, 本川哲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 1999
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ISSN0037-1033

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Summary:「はじめに」セメントレス人工関節はまだ歴史が浅く, 生体の反応や長期の成績は十分に解明されていない. その固定性を向上させるべく様々な材質による製品開発が進められている. Osteonics型人工股関節であるOmniflexは1990年に開発され, それ以降ステム, カップの改良が進んできた. ステム近位部のポーラス部の性状はビーズで全周性でないmicro-structured typeから, ステム近位部周囲に粗い表面構造を持つarc deposition(以下, ADステム)に改良されてきた. さらにarc depositionにhydroxyapatiteをコーティングしたステム(以下, HAステム)に改良されている. これらの中で我々はOmniflexのADステムとHAステムに着目し, 両者の臨床並びにX線学的評価を比較検討したので報告する. 対象及び方法 同一術者により施行され1年以上経過した38例42関節を対象とした(再置換例は含まれていない).
ISSN:0037-1033