頚椎Lateral mass plateの検討
「はじめに」頚椎後方プレート固定法は1970年にRoy-Camilleら3)によって報告され, 1979年にはMagerlら2)によってフック・プレート固定法として改良された. 頚椎後方プレート固定はスクリュー刺入の方法からMagerl法とRoy-Camille法に大別され基礎的研究1)をはじめ本邦でも臨床応用されているが, 我々は主に後方除圧に加え固定を必要とする症例に対しlateral mass plate(LMP)を用いてきた. 本報告の目的はLMPを用いた頚椎除圧固定術の成績および手技上の要点を検討することである. 対象および方法 対象は男5例, 女5例の計10例で手術時年齢は45~8...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 48; no. 1; pp. 72 - 76 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
1999
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ISSN | 0037-1033 |
Cover
Summary: | 「はじめに」頚椎後方プレート固定法は1970年にRoy-Camilleら3)によって報告され, 1979年にはMagerlら2)によってフック・プレート固定法として改良された. 頚椎後方プレート固定はスクリュー刺入の方法からMagerl法とRoy-Camille法に大別され基礎的研究1)をはじめ本邦でも臨床応用されているが, 我々は主に後方除圧に加え固定を必要とする症例に対しlateral mass plate(LMP)を用いてきた. 本報告の目的はLMPを用いた頚椎除圧固定術の成績および手技上の要点を検討することである. 対象および方法 対象は男5例, 女5例の計10例で手術時年齢は45~81才, 平均63.1才であり, 疾患はCSM3例, RA3例, OPLL2例, および脊髄腫瘍と外傷が1例ずつであった. 手術は9例は後方除圧(正中縦割式椎弓形成:8例, 片開き式椎弓形成:1例)後に, 1例はfacet locking整復後に, 椎間関節内に骨移植を行い内固定した. 内固定材料としてAxis Fixation System(3.5mm海綿骨スクリュー)を用い, プレートには1椎間固定を除き前弯をつけ, スクリューについては外側塊の中心から刺入し, 方向は矢状面では関節面に平行に, 横断面では外側方向とし前方皮質骨を貫いた. |
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ISSN: | 0037-1033 |