RA膝に対するセメントレス人工膝関節置換術のX線学的検討

「目的」我々は1992年以降, RA膝に対する人工膝関節置換術(以下TKA)は全例セメントレス人工関節であるMG II(Zimmer社製)を使用してきた. この研究の目的は, そのX線学的評価を行い, 各コンポーネントの経年変化を調べることによってRA膝に対するセメントレスTKAのX線学的評価を行い, また将来のlooseningのrisk factorとなりうるX線学的因子を検討することである. 対象および方法 今回, 我々がRA患者に対し施行し, 2年以上経過した54例94膝中, X線学的に追跡可能であった42膝を対象とした. その内訳は, 男性2膝, 女性40膝であり, 平均年齢は59....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 48; no. 1; pp. 273 - 277
Main Authors 中村智, 田口厚, 河野昌文, 岡野邦彦, 本岡勉, 安倍徹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 1999
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ISSN0037-1033

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Summary:「目的」我々は1992年以降, RA膝に対する人工膝関節置換術(以下TKA)は全例セメントレス人工関節であるMG II(Zimmer社製)を使用してきた. この研究の目的は, そのX線学的評価を行い, 各コンポーネントの経年変化を調べることによってRA膝に対するセメントレスTKAのX線学的評価を行い, また将来のlooseningのrisk factorとなりうるX線学的因子を検討することである. 対象および方法 今回, 我々がRA患者に対し施行し, 2年以上経過した54例94膝中, X線学的に追跡可能であった42膝を対象とした. その内訳は, 男性2膝, 女性40膝であり, 平均年齢は59.2歳, 平均追跡期間は, 59.1ケ月である. 方法は, 術直後及び調査時の各コンポーネント設置角度やアライメントなどのパラメーターを計測し, その経年変化を調べた. ついで調査時にlooseningを来していたグループと来さなかったグループに分け, 術直後のX線像における各計測項目をMann-Whitrney法にて比較検討した. looseningは明らかな沈み込みをきたしているものか, 3mm以上のclear zoneを認めたものとした.
ISSN:0037-1033