チャンレー型人工股関節の長期成績

「はじめに」1974年から変形性股関節症, 慢性関節リュウマチ, 大腿骨骨頭壊死症の末期症例に対してチャンレー式人工股関節設置術を行ってきた. その中で1986年までの症例(14年以上の経過例)の成績を検討したので結果を報告する. 「対象症例」1974年から1986年までに置換術が行われ, 定期的に検診された, 49例53関節である. 内, 男性7例7関節, 女性42例46関節であり, この内, 両側手術例は4例8関節である. 手術時年令は平均57才, 術後経過年数は14年以上最長26.2年で, 20年以上経過したもの11例11関節, 平均17.8年である. (表1)対象疾患, 変形性股関節症...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 50; no. 3; pp. 908 - 913
Main Authors 谷口良康, 牧信哉, 濱里雄二郎, 中村真, 川畑直也, 山口幸二, 福嶺紀明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2001
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ISSN0037-1033

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Summary:「はじめに」1974年から変形性股関節症, 慢性関節リュウマチ, 大腿骨骨頭壊死症の末期症例に対してチャンレー式人工股関節設置術を行ってきた. その中で1986年までの症例(14年以上の経過例)の成績を検討したので結果を報告する. 「対象症例」1974年から1986年までに置換術が行われ, 定期的に検診された, 49例53関節である. 内, 男性7例7関節, 女性42例46関節であり, この内, 両側手術例は4例8関節である. 手術時年令は平均57才, 術後経過年数は14年以上最長26.2年で, 20年以上経過したもの11例11関節, 平均17.8年である. (表1)対象疾患, 変形性股関節症44例48関節, 慢性関節リュウマチ, 特発生大腿骨骨頭壊死がそれぞれ2例2関節, 頚部骨折1例1関節であった. さらに変形性股関節症では, 片側変股症24例24関節で, 両側変股症では16例16関節に片側のみ置換術が行われ, 両側置換術は4例8関節であった. (表2)
ISSN:0037-1033