人工膝関節置換術後の膝蓋大腿関節の経年的変化
「はじめに」metal-backed patellar componentの破損は, 外国では術後2年目より, 日本では, 術後4年目より報告が見られる1)3). 人工膝関節置換術(TKA)の問題点のひとつは膝蓋大腿関節にあり, 当科で4年以上経過観察できたTKA症例の膝蓋大腿関節の経隼的変化を膝の可動域と対比して検討した. 対象および方法 対象はTKAの13例15膝(RA2膝OA13膝)で年齢60~83歳. 機種はMG-I 1膝, Ortholoc II 14膝で, metal-backed patellaをセメントレスでしたもの12膝, HDPのみのpatellaをセメント固定したもの3膝...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 47; no. 4; pp. 1246 - 1249 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
1998
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ISSN | 0037-1033 |
Cover
Summary: | 「はじめに」metal-backed patellar componentの破損は, 外国では術後2年目より, 日本では, 術後4年目より報告が見られる1)3). 人工膝関節置換術(TKA)の問題点のひとつは膝蓋大腿関節にあり, 当科で4年以上経過観察できたTKA症例の膝蓋大腿関節の経隼的変化を膝の可動域と対比して検討した. 対象および方法 対象はTKAの13例15膝(RA2膝OA13膝)で年齢60~83歳. 機種はMG-I 1膝, Ortholoc II 14膝で, metal-backed patellaをセメントレスでしたもの12膝, HDPのみのpatellaをセメント固定したもの3膝で, 経過観察期間は47~66ケ月である. 可動域を術前と術後4年以上で, 膝蓋骨高位と膝蓋骨傾斜角を術前, 術後1ケ月, 術後4年以上で, patellar componentのHDP摩耗を術後1ケ月と術後4年以上のX-pで計測した. それぞれ対比して検討した. 膝蓋骨高位はInsall法で, 膝蓋骨傾斜角はMerchantの外方傾斜角を測定した. patellar componentのHDP摩耗は, 軸射像でHDPの中心の最も厚い点で計り, componentの実長よりレ線の拡大率を計算し, 実際の摩耗を求めた. |
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ISSN: | 0037-1033 |