RA頭蓋頸椎移行部病変に対するCCD cervical systemの使用経験
「はじめに」慢性関節リウマチ(以下RA)に伴う頭蓋頸椎移行部病変に対する手術的治療には, 脊椎除圧術のみならず固定術の併用を必要とすることが多い5). 頭蓋頸椎移行部病変の後方固定法には種々の固定法があるが, 今回我々はCCD cervical systemを用いた新しい後方固定法を2例に対して施行し, 良好な短期成績が得られたので報告する. 「症例」〔症例1〕57歳, 女性. 主訴:頸部痛, 両肩痛, 睡眠時呼吸困難. 現病歴:昭和63年に両膝, 両手指の腫脹が出現. 平成11年2月頃より頸部痛, 無呼吸発作出現. RA歴11年. 入院時理学所見:三角筋, 上腕二頭筋筋力は徒手筋力テストにて...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 49; no. 4; pp. 989 - 992 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
2000
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ISSN | 0037-1033 |
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Summary: | 「はじめに」慢性関節リウマチ(以下RA)に伴う頭蓋頸椎移行部病変に対する手術的治療には, 脊椎除圧術のみならず固定術の併用を必要とすることが多い5). 頭蓋頸椎移行部病変の後方固定法には種々の固定法があるが, 今回我々はCCD cervical systemを用いた新しい後方固定法を2例に対して施行し, 良好な短期成績が得られたので報告する. 「症例」〔症例1〕57歳, 女性. 主訴:頸部痛, 両肩痛, 睡眠時呼吸困難. 現病歴:昭和63年に両膝, 両手指の腫脹が出現. 平成11年2月頃より頸部痛, 無呼吸発作出現. RA歴11年. 入院時理学所見:三角筋, 上腕二頭筋筋力は徒手筋力テストにて3~4と低下. 反射は両側の二頭筋腱, 三頭筋腱, 膝蓋腱反射の亢進を認めた. Steinbrocker 分類にてStage IV, RA Class 3であった. 画像所見:術前ADIは前屈位12mm, 中間位10mm. SACは前屈位11mm, 中間位11mm. Ranawat値は9mmであった. 術前MRIでは, 環椎後弓による頚髄の圧排像が見られた(図1a). |
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ISSN: | 0037-1033 |