ヒト鼻粘膜におけるアドレナリン作働性, コリン作働性受容体
radioligand binding assayによって, ヒト鼻粘膜には, アドレナリン作働性α・β2受容体ムスカリン様アセチルコリン受容体が存在しアドレナリン作動性β1受容体はほとんど存在しないことが証明された. ヒト鼻アレルギーでは対照の肥厚性鼻炎に比較して, α受容体数は有意な減少がみられたが, β受容体・ムスカリン様アセチルコリン受容体数は有意差を認めなかった. 鼻アレルギーにおけるα受容体数の有意な減少はノルアドレナリンによるdown regulationによるものと推測する....
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Published in | 日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 89; no. 2; pp. 203 - 210 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本耳鼻咽喉科学会
20.02.1986
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Summary: | radioligand binding assayによって, ヒト鼻粘膜には, アドレナリン作働性α・β2受容体ムスカリン様アセチルコリン受容体が存在しアドレナリン作動性β1受容体はほとんど存在しないことが証明された. ヒト鼻アレルギーでは対照の肥厚性鼻炎に比較して, α受容体数は有意な減少がみられたが, β受容体・ムスカリン様アセチルコリン受容体数は有意差を認めなかった. 鼻アレルギーにおけるα受容体数の有意な減少はノルアドレナリンによるdown regulationによるものと推測する. |
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ISSN: | 0030-6622 |