4〕 アクリロニトリルとアクリル酸エステルとのブロック共重合

• Published in: 高分子化學 Vol. 24; no. 261; pp. 17 - 24
• Main Authors: 小林, 重一, 井手, 文雄, 中塚, 和夫
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 公益社団法人 高分子学会 25.01.1967
• ISSN: 0023-2556; 1884-8079
• DOI: 10.1295/koron1944.24.17

2, 5-ジメチルヘキサン-2, 5-ジハイドロパーオキサイドを開始剤に用いて得られた末端にハイドロパーオキサイド基を有するポリアクリロニトリルの存在下に, 溶剤としてジメチルスルホキサイドまたはジメチルホルムアミドを用い, 還元剤としてl-アスコルビン酸, または硫酸第一鉄を用いてアクリル酸エステルの重合を行ない, ブロック効率に及ぼす溶剤の種類, 還元剤量, 単量体濃度, 重合温度の影響を検討した。1) ジメチルスルホキサイドを溶剤とし, 還元剤にl-アスコルビン酸, または硫酸第一鉄を用いることにより80～90%の高いブロック効率が得られた。2) ブロック効率に対し還元剤量, 重合温度には最適条件が存在する。