洪水災害に対する住民の備えとその促進策の検討

本論文では, 先行研究で実施されたアンケート調査に基づいて, 洪水災害に対する住民の備えを表す自主防災行動モデルを作成した. 自主防災行動モデルは, あいまい性と論理性を考慮できるファジィ推論を用いて住民の属性から洪水災害に対する15種類の備えのレベルを予測するものである. この自主防災行動モデルを用いて7種類の自主防災促進策について検討した結果,「学校で行われる防災訓練に参加」という施策が最も効果的であることが示された. また, 施策への参加率を変化させた想定での効果分析を通して, 施策への参加世帯を有効に選択することで, より効果的な施策効果を見込めることがわかった....

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Bibliographic Details
Published in土木計画学研究・論文集 Vol. 25; pp. 85 - 92
Main Authors 天王, 嘉乃, 高木, 朗義, 山崎, 祐輔
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 土木学会 30.09.2008
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ISSN0913-4034
1884-8303
DOI10.2208/journalip.25.85

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Summary:本論文では, 先行研究で実施されたアンケート調査に基づいて, 洪水災害に対する住民の備えを表す自主防災行動モデルを作成した. 自主防災行動モデルは, あいまい性と論理性を考慮できるファジィ推論を用いて住民の属性から洪水災害に対する15種類の備えのレベルを予測するものである. この自主防災行動モデルを用いて7種類の自主防災促進策について検討した結果,「学校で行われる防災訓練に参加」という施策が最も効果的であることが示された. また, 施策への参加率を変化させた想定での効果分析を通して, 施策への参加世帯を有効に選択することで, より効果的な施策効果を見込めることがわかった.
ISSN:0913-4034
1884-8303
DOI:10.2208/journalip.25.85